前回、日本語の進出について述べたが、今回の私の主張は「継承語話者を支援せよ」である。
継承語の定義については、ここでは省くが、「海外永住の子弟の日本語学習を支援せよ」と、とらえていただいても良い。
具体的には、
①継承語教育を支援する基金の設立
②補習授業校への援助対象を、現行の「帰国する子弟」から「永住の子弟」にまで広げること
③補習校卒業生のネットワーク構築
の実現を図ってほしい。
①によって、補習授業校に通わない、通えない子弟の援助や、「日本語継承センター」(古森氏のエントリhttp://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/523113/allcmt/#C603443をごらんいただきたい)のような教育機関を支えることができる。
②によって、補習授業校を核とした、継承日本語教育を発展させ、支えることができる。
③によって、継承語話者の学習意欲を高めることができる。かつ、日本として有用な人材を登用する機会が増える。
現在、帰国予定のある駐在員の子弟のためには、日本人学校や週末の補習授業校などがあり、政府からの援助も行われている。一方、永住する日本人子弟の日本語教育は、ほとんどは親の自助努力によって行われているにすぎない。補習授業校などに入り、帰国する子弟とともに学ぶことも行われているが、帰国を前提とした授業は、進度が非常に早く、永住子弟向けのカリキュラムを求めてもその多くは実現していない。さらに、政府の援助対象者には、永住の子供の数はカウントされないので、永住者の子弟が増えれば増えるほど、補習校の財政は苦しくなる。
また、途中で学習を断念してしまう子供も少なくない。中には逆に日本語嫌いになる子供さえいる。
補習校における永住者の日本語教育について、アメリカの東海岸に隣接して並ぶ3校を例にとって見ると、
A校:永住者の希望を消化しきれず、結果として永住者は独立して新たな学校(日本語継承センター)を設立した。
B校:永住者は帰国者の学級でともに学んでいる。学級内の日本語力(学力ではない)の差は非常に大きく、いわゆる「お客さん」も多い。永住者はほかの選択肢がなく「我慢」している状態。
C校:帰国予定者の学級と永住者向けのコース、外国語として日本語を学ぶコースがあり、3者は行き来できる。財政は非常に苦しいが、永住者向けのカリキュラムを作成中。
今後、日本語を広め、日本語と日本の文化継承者を育成していくうえで、C校のようなケースは注目に値する。関係諸氏には、ぜひこの3校を研究していただきたい。また、これらの学校を巣立った若者が、どこでどんな活躍をしているかも知ってほしい。
そして、このような自助努力を、日本政府は大いに支援してほしいのだ。
これは、日本という国にとっても、大きな財産を育むことであると、私は思う。
http://mimisam.iza.ne.jp/blog/trackback/524235
2008/03/27 09:51
mimisamさん,おはようございます。
拙ブログへのご訪問、有り難うございました。
あなたは、憲法の89条をご存じでしょうか?
ずっと違憲状態が続いているのに、護憲派が知らぬ顔をしている条文です。
「公の支配に属さない教育への公金支出禁止」というものなのですが、
実態は、「私学助成」という形で、支出されています。
現行憲法の形骸化部分の一つです。
しかし、この条文がある限り、あなたのご提案に、日本国が動く事は、無いでしょう。
改憲派の多くは、この条文の改定も考えております。
私学といえども、一定の要件を満たしていれば、教育分野への助成は、
積極的にすべきであると考えます。
当然、その中にあっては、海外において「日本を継承」するご努力に対しても、
援助を惜しむべきではないでしょう。
また一つ、改憲への必要性を再確認させていただけました。
エントリ、有り難うございます。
2008/03/27 20:08
To RAMさん
>あなたは、憲法の89条をご存じでしょうか?
>ずっと違憲状態が続いているのに、護憲派が知らぬ顔をしている条文です。
*不勉強にして知りませんでした。なるほど、いろんな足かせがあるのですね。
もっと知りたいです。ああ、時間がほしい。
ご訪問有難うございました。
2008/03/31 23:47
おっしゃるとおりである。
また同時に、わが国の外交は、アメリカにあるブディストチャーチとの交流を活発にして欲しい、と思う。
海外にいる日本人の子弟に、
「日本をすばらしいくに」
と感じてくれている人たちがいるようすを見てもらいたいのだ。
また、アメリカに住む日系人の多くは、日本人のもつすばらしい感受性や、人としての矜持を大いに体現してくれている。われわれ日本人は、アメリカでじつに大切にされるが、われわれの民族に対する国際的に高い評価は、彼らの力に負うところが大きい。少なくとも小生は、そう考えている。
もっとも、肝心の日本国民が、今どうなのか、を考えるとき、薄ら寒くもあるのだが...
2008/04/01 00:33
To kinnyさん
ご来訪有難うございます。
>アメリカにあるブディストチャーチとの交流を活発にして欲しい、と思う。
*寡聞にして知りません。何かご存知でしたら教えていただけますか?
>海外にいる日本人の子弟に、
>「日本をすばらしいくに」
>と感じてくれている人たちがいるようすを見てもらいたいのだ。
*同感です。
>また、アメリカに住む日系人の多くは、日本人のもつすばらしい感受性や、人としての矜持を大いに体現してくれている。われわれ日本人は、アメリカでじつに大切にされるが、われわれの民族に対する国際的に高い評価は、彼らの力に負うところが大きい。少なくとも小生は、そう考えている。
*私もそう考えています。彼らの歴史の上に今の私たちがあるのですね。「やせ我慢」さんご指摘の、日本人はマフィアを作らなかった、というのも、日本人としての矜持を持っていたからこそだと思います。
http://webtoy.iza.ne.jp/blog/entry/529027
>もっとも、肝心の日本国民が、今どうなのか、を考えるとき、薄ら寒くもあるのだが...
*でも、皆さんのエントリやコメントを見ていると、まだまだ捨てたもんじゃあないと、元気づけられます。
これからもいろいろご教示ください。
2008/04/01 09:40
mimisamさん、
お邪魔します。
私も在米永住資格者で2人の息子をもつ母です。上の子が就学年齢に達した際、領事館に「日本語補習校に距離的に通学が無理で、教科書だけでも欲しい」とお願いしたところ、永住資格の子弟には配布する部数がないとあっさり突き放されました。 将来どちらの国籍を選ぶか、まだ誰もわからないのに、日本から『「日本」を捨てろ!』と言われた気分でした。
所謂国際化の中で在外邦人は増加しており、その子弟をどう扱うかという姿勢から考え直し、改める必要があるのではないでしょうか。 日本人に教科書を配布することは、憲法違反ではないし、逆に配布しないことの方が憲法違反なのではと考えてしまいます。
>『これは、日本という国にとっても、大きな財産を育むことであると、私は思う。』
はい、私もそう思います。
2008/04/01 16:03
初めまして。
海外在留のご苦労をお察しいたします。
エントリー内容ですが、これは日本政府が支援して当たり前というか、義務ではないでしょうか。
中国人が作った映画に700万以上も出す金があるなら、中国人留学生に援助する金があるなら、なぜ日本人に使わないのでしょう。
さくらの こころ さん へ
>永住資格の子弟には配布する部数がないとあっさり突き放されました
めまいがしました。こんな事があるのですか。
信じられない思いです。自国民をなんだとおもっているか…言葉が続きません。
2008/04/01 17:20
To さくらの こころさん
追伸
このような現地の領事館の対応は、日本国内ではほとんど知られていません。メディアも公務員バッシングの時に触れる程度です。
このような実態は、海外に住んでおられる方々が、どんどんブログなどで発信して欲しいと思います。
継承語教育の支援にしても、一般の日本人には知られていません。
国内で広く知られ、地元議員などに問い合わせる人が増えれば、改善されれる可能性があります。
領事館などは、日本国内で批判も無いし、どうせ知られてないからと、安心しきっているのではないでしょうか。
2008/04/02 06:10
To さくらの こころさん
ご来訪有難うございます。
>教科書だけでも欲しい」とお願いしたところ、永住資格の子弟には配布する部数がないとあっさり突き放されました。 将来どちらの国籍を選ぶか、まだ誰もわからないのに、日本から『「日本」を捨てろ!』と言われた気分でした。
*お気持ちよくわかります。
私がエントリのようなことを考えるようになったのも、あなたのような経験をされた方を目の当たりにしたことがきっかけでした。
>所謂国際化の中で在外邦人は増加しており、その子弟をどう扱うかという姿勢から考え直し、改める必要があるのではないでしょうか。
*そう考えてくださる方が増えていくことを、願っています。
2008/04/02 06:18
To やせ我慢さん
ご来訪有難うございます。
>初めまして。
>海外在留のご苦労をお察しいたします。
*苦労もありますが、楽しいこともそれなりにあります。でも、さくらのこころ さんのような経験があったりして、「ああ、出て行ったものには、冷たいなあ」と思うこともしばしばです。
>エントリー内容ですが、これは日本政府が支援して当たり前というか、義務ではないでしょうか。
*ぜひ政府、文部科学省、外務省あたりで、何とかしてほしいです。
また、このことは、長期的な安全保障の問題などとも関係して、意外に大きな問題ではないかと考えています。
2008/04/03 20:58
おはようございます。
恥ずかしい事ですが・・・。
今まで私は海外在留者(永住者)への日本語教育などは政府・外務省などが現地と連絡を取り合い、しっかりやっているものとばかり思ってました。
最近になってイザ!ブログを通じて日本の"対応の冷たさ"をようやく実感しはじめた今日この頃です。
そんなに"一部の駐在員の事だけ"が大事なんですか?
あなた達にとっての"日本人"とはなんですか?と言いたいです。
トラバさせてください。
2008/04/04 08:08
To セアラ小太郎さん
>恥ずかしい事ですが・・・。
>今まで私は海外在留者(永住者)への日本語教育などは政府・外務省などが現地と連絡を取り合い、しっかりやっているものとばかり思ってました。
*私も実際に外国にわたり、経験してみてはじめて知りました。恥ずかしいことに、それまではほんとに何も知りませんでした。で、さくらのこころ さんと同じように「冷たさ」を感じたしだいです。「勝手に出て行ったんだから、後は自分でやれよ」ということなのでしょうかね。
本人たちのためはもとより、継承語話者の存在を国としても、もったいないと思わないのでしょうかね。
>トラバさせてください。
*こういう話題でしたら大歓迎です。
また、日系人会などによる継承語教育の自助努力については、ブラジルはかなり進んでいるようです。基金などもすでに設立されているようですし。ブラジルや南米各国の継承語教育について、これからもう少し調べてみようと思います。セアラさんも、何か判ったらどうぞ教えてくださいね。
2008/04/04 17:32
mimisamさん、こんにちは~(・◇・)ノ
前エントリーも拝見しましたが、私は海外で日本語の人気が高いと聞いていたので、
ちょっとびっくりしました。
普通に授業で国語(日本語)を教えているものだと考えていたからです。
言の葉の国の言語は、成長の過程で、日々肌で感じるものだと私は思っていたので、
海外在住の子供たちが学習するのは大変だろうなと感じました。
でも残念ながら、日本の子供たちも正しい日本語を話せていません。
純日本産のわが家の子供たちは、あまり今どきの言葉を遣わないので助かってますが、
何故か下の子は関西育ちなのに「し」を「す」と発音するので困っています;
2008/05/30 06:36
はじめまして。
さくらの こころさんのところからきました。
私も子育て中ですが、英語云々より国語が問題です。
日本中の小学校に英語教材を配り専門家を雇う何分の一の予算で世界中の継承語話者を育てられる気がします。
情けない話ですね。
2008/05/30 19:33
To 故郷求めてさん
>私も子育て中ですが、英語云々より国語が問題です。
ゆとり教育の時間削減の影響は、国語においてもかなり深刻のようです。漢字のできない子供、中学生でカタカナはおろか、ひらがなも怪しい子供、掛算の怪しい子供が増えているようです。
>日本中の小学校に英語教材を配り専門家を雇う何分の一の予算で世界中の継承語話者を育てられる気がします。
おっしゃるとおりです。この子供たちも、日本の財産だと思うのですが……
2008/08/31 00:44
2008/08/31 08:46
こにゃんこさんのせいではありません。あいつらは最初から結託していたのです。それと、迎撃した方への「ほっとけ」が痛かった。計画しているやつらに対する「ほっとけ」は、思う壺なのに……。私たちはもっとしたたかに、強くならなければ。
2008/08/31 10:05
おはようございます。
前回は迷惑をかけないよう、場所を提供してくださったブロガーさんのところで
クズとやり合いました。
もし、あのまま阿比留さんのところでやっていたら、きっと私たちも「ほっとけ」と
言われただろうし、悲しくなったでしょうね。
イザはクズたちを追放する気がないようですが、多くのブロガーさんに協力をお願いし
同時にイザに対してクズ一派を出入り禁止にするよう、働きかけたら少しは
考えて
もらえるでしょうか。
阿比留さんや福島さんのファンは多いなんてもんではないですし、それ用の場所は
私がエントリーとして立て、賛同者以外のあらしや批判意見は削除。
ゆうべ寝られなくて考えてみたんですが、こういうやり方は無駄なだけでしょうか。
2008/08/31 20:21
おはようございます。
お気持ちよくわかります。
ただ、こちらは場所を移したくても、あちらにはその気はありません。荒らしが目的なのですから。
やはりブログ主の決心しだいだと思います。
2008/08/31 21:09
mimisamさん、こんばんは。
すみません、何度もお邪魔してしまって。
私が考えているエントリーは、あちらとバトルするためのものではありません。
何人か連名で、管理者である産経デジタルにメールを送るのではなく、そのエントリーに
『賛同します』と多くのブロガーさんにコメントをつけてもらい、それをいくつかの
機関に見てもらった上で、対応策を探りたいと思っているんです。
本文に賛同者以外は削除と明記するので、あちらが割り込んできても問題ありません。
他にもいくつか考えていますが、いずれにせよ決心はついてます。
もしわれわれの望み通りになったら、ちゃんとけじめはつけます。
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